オンライン報告書 - ディスカッション2
4.「ゴミ問題」 ――――――――――――――――――――
【各班の流れ】
<A班> 文責:奥原光貴
主にロシア人が訊ねた日本に関する質問に対し、日本人が答えるという形式をとって進んだ。はじめは、日本で分別が始まった時期や国民に分別意識を持たせる原因は何だったのかという質問から、徐々に質問は具体的になっていき、粗大ごみや有害物質の処理の方法や、製品の処理に対する企業の責任にまで至った。一方、ロシアに関して言うと国土が広大なため分別の意識が芽生えにくいということや、悪い意味で気軽にゴミを捨ててしまうという現状が紹介された。まとめとして、ロシアは国を挙げての環境政策がまだ整備されていないために環境先進国を見習う必要があると共に、日本や欧州がロシアに厳しく接するべきだという意見に至った。
<B班> 文責:吉本侑加
ごみというものが身近にあるせいか、このテーマについては議論がしやすかった。ロシアにはごみを分別する概念がないので日本の分別システムは素晴らしいと言っていた。しかしロシアでこれを導入するのは厳しいようだ。なぜなら、ロシアではいつでもごみを通りのゴミ箱に捨てることができるため分別ということを理解してもらうのは難しいようであるからだ。しかし、近年ヨーロッパの影響で環境を守ろう、町をきれいにしようという意識をもったロシア人が増えているそうだ。
<C班> 文責:田中祐真
まずごみ問題に対する日露それぞれの国民の意識をお互いに述べた。
環境問題に対して、日露間の国土や気質の差異による意識の差異にロシア人側から言及があり、話題が温暖化問題にうつった。温暖化などの環境問題は人間の活動が原因であるという主張と、温暖化は巨視的視点からはごく短期間のわずかな変化であることに言及して人間の活動との関係は不明であるとする立場が現れた。
日本政府の環境政策について質問があり、エコカー制度を例示した。次にロシアの環境政策について聞き、 環境支援において日政府は金銭面、露政府は技術面という違いを見つけた。社会の発達度と環境への配慮との関係から、新経済体制化においてロシアでの意識の激変に言及があった。
<D班> 文責:小松あずさ
ディスカッション前に配布されたレジュメの写真に関し、最初にロシア側から「道路にごみが散乱するのは何かのイベント後の姿であり、普段はきれいだ」という抗議の声が上がった。またロシアのごみは処理場に運ばれてから人の手で細かく分別されているそうだ。家庭や街での分別法は日本よりも大まかだが、「ロシアは発展途上国だからごみの分別も発展途上」らしい。そして物の再利用に関しては、日本とは違いロシアにはゴミ捨て場の隣にある物品の交換のための特別なステーションに不必要な家具や家電を置いておけば、必ず誰かが引き取ってくれるそうであり、日本よりも人同士のつながりがまだ活きているロシア社会の特徴を垣間見た。
<まとめ>
文責:鷲尾幸代子
始めに、このゴミ問題のディスカッションを通して、言わずもがなロシア人のごみ問題や環境に対する意識について、私たち日本人は多くの事を知ることとなった。ごみというものが身近にあるせいか比較的議論がしやすかったものの、留意したのは「ゴミは分別しなくてはならない・環境に配慮しなければならない」といったありきたりの結論に至る事に固執せずむしろそれを避けて議論をすることだったために、自然科学や環境政策などの専門的知識・具体例を要するものになってしまう場面が少なからずあり、さらに英語でとのことだったので話し合うのが非常に難しく感じることもあった。
話し合いではやはり、ロシアのゴミ問題に対するロシア人の意識と政策面における'発展途上'状態や、その改善の見込みについての話題がよくあがった。確かに現在のロシアでの分別システムや分別概念は、日本と比較した上での話ではあるが、良好といえる状況にあるとは言えないようだ。しかしながら、新経済体制下にあることや、海外旅行者数の増加により環境先進国に触れる機会が増えた事などから、意識は高まってきているようだ。ロシアに改善の余地がまだまだあるのは明確だが、一方で日本もそこから学ぶことはある。話し合いを通してロシアのゴミステーションについて知ったが、これはゴミ捨て場の隣にある物品交換のための特別なものであり、不必要な家具や家電を「使ってください」と張り紙をして置いておけば、誰かが持って帰り再利用してくれるのである。これはゴミの処理や環境問題に有効であることは前提として非常に利便性の高いシステムであり、尚且つ日本、特に都心部にとって必要な地域の連帯を補える要素を含んでいるので、一考に値する。