オンライン報告書 - オンライン報告書 - 2008 年 訪日企画 - 訪日企画を終えて 3
訪日を終えての企画全体の感想 — H. O.
ディスカッションや見学などロシア人学生と活動を重ねていく様々な場面で、日本人とは異なるロシア人の意識や価値観を感じることができました。私たち日本人と共通点も多いけれど、やはり民族性や社会体制の違いはロシア人の価値観に大きな影響を与えていると感じました。今回は特に国交、北方領土問題の分野や宗教面でそのような発見が多くありました。国家レベルと民間レベルでの相互理解の違いが予想していたよりもとても大きいことを目の当たりにし、ショックを受けました。国交において話し合いをうまく進め、お互いが妥協をすることの難しさを感じました。より日ロ関係や日本と世界の国々との関係について考えるきっかけにもなりました。
交流企画でロシア人学生と一緒に都内の名所や公共施設を見学、歌舞伎や茶道などの日本文化を体験することは、普段の大学生活では機会が少ない貴重な体験でした。実際に日本を案内する中で、ロシア人が不思議に思ったり興味を持った日本人の考え方について説明したり紹介するときには、自分自身が意識していなかったような質問も多く、考えさせられることが多かったです。ロシア人のみならず、私自身にとっても日本という国について意識を高めることにつながり、日本の良さを改めて感じました。日本社会見学での説明や講演会などでは非常に興味深い内容を学ばせていただき、自分が将来取り組みたい分野に関するイメージがより明確になってきたように思います。
訪日に参加してくれたロシア人学生との交流を通して感じたことは、ロシア人は心の壁を崩しさえすればとても情熱的で信頼できる人々だということです。訪日企画が終わってからも私たちが築いた深い友情はこれからもずっと続くと確信しています。今回は企画中でもホームステイ中でも常にロシア人メンバーとはロシア語で会話しかなり上達したと皆からほめてもらえて、ロシア語力の向上も実感することができ、今後の学習への励みにもなりました。
今回受け入れ側として綿密な計画を立てて準備してきた日本人メンバーは、状況に合わせて日程を変更したり、話し合いをしたりと迅速な行動力と団結力を感じました。みなさんと訪日企画で苦楽を共にして友情を育み、お互いに成長できて良い経験となりました。また、協力してくださった方々に心から感謝し、愛すべき隣国ロシアのことがあまり知られていない日本でも、報告会やインターネットのホームページなどを通じて多くの人たちに私たちが学んだことを伝えていきたいと考えています。
境を越えること -あるイコンの思い出- — Y. U.
企画最終日の送別会の席上、賑やかに歓談するメンバーの中で、私はある一枚のイコン (ギリシャ正教の聖像画) のことばかり考えていた。勿論会が退屈であったからではない。学生主体の国際交流団体に属しながら、そのイコンについて考えることは、自由かつ有意義な国際交流とはいかなるものかを考えることに繋がると思ったからである。
高校時代から私はむやみにロシアに凝り、ロシア正教にはイコンという聖像画があることを知った。イコンの図版を見て美しさに惚れこみ、高校 2 年の夏、愛知県の豊橋市にあるハリストス正教会 (1915 年建立) を訪ねた。白壁に青銅色のキューポラを乗せた清楚な聖堂に心躍った。まだ見ぬロシアの教会を思わせた。突然の訪問者ながら、司祭の酒井神父は温かく迎えてくださった。聖堂に通され、まず飛び込んできたイコノスタス (イコンを飾る帷) の華麗さに驚いた。そして聖堂に焚き染められた乳香の何と芳しいことか。きっとロシアはこんなところに違いない、是非行かねばならぬと思った。この単純さに頭の悪さが保障される。
この教会には、日本人初の聖像画家イリナ山下りん (1857-1839) のイコンが納められている。彼女のイコンは蝋燭の煤でやや黒くなっていた。その清しくたおやかなイコンの前で蝋燭を捧げた無数の人々のことが思われた。聖堂の中を見学し終わり、出入り口に戻ろうとすると大きな一枚のイコンが目に留まった。これはロシア風だと思って眺めていると、イコンのなかには『大天使ガブリエル』と書いてある。イコンにはたいてい、聖人の名などが一緒に書かれることが多いので珍しくは無い。しかしそれは子どもが書いたような拙い字であった。いぶかしんで神父にそのイコンのいわれを尋ねると、日露戦争 (1904-1905) の捕虜の 1 人の聖像画家がこの教会にお世話になったお礼にこのイコンを書いたという。(当時、豊橋には捕虜収容所があり、日本人信徒と多くのロシア兵が参祷していた)
その話を聞いた瞬間、私には新しいイコンの前でともに平和の日を喜び合った明治の人々のざわめきがありありと思われた。このイコンの前で、日露両国の名も無い人々が手を取り合って明るく穏やかな一時を過ごしたに違いない。そこには戦争も国境も無かった。彼らは一時的に国境や人種の差を超越していたといえよう。その捕虜聖像画家の名も、当時の信徒も今では名もわからない。ただ明治の末葉、豊橋という地方都市の小さな教会で国境を越える人々のこころの動きがあったということは厳然たる事実である。
私はあのイコンの下手な字を思い出すたび、自由な国際交流とはこのようなものではないかと思われてならない。我々の日ロ学生交流会も、学生のみの力で両国間に厳然としてある高い壁を越えうる存在でありたい。学生は無力のようであるが、学生の自由さは何にも増して飛翔力を有しているのだから。
*イコンは描く、ではなく書くという。(露語、希臘語に同じ)
*豊橋ハリストス正教会は 2008 年、国の重要文化財に指定された。
全体に関する感想 — M. S.

2 週間でお互いの異文化コミュニケーションを図りながら日本をどれだけ紹介できるか、という欲張ったコンセプトであるため、企画中の日本側はとにかく多忙ではあった。が、改めて母国日本の社会・文化をロシア人という異国の友人達と眺める中で、日本の社会的コンテクストに自分が客観的に身を置くことによって今まで感じ取れていなかった『違和感』を感じ取り、自分の位置の相対化・自省をはかることができたのではないかと思う。主観的になんとなく身を置いていた日常に、『これってどうなんだ?』と問いかける貴重な機会を得たのである。
そして企画中のディスカッションはその『自分の位置の相対化』を大いに助けた。テーマが現代的かつ社会的であったため、ロシア人と日本人の視点・意見は大きく異なっていた。『お国柄』をそれぞれ感じ取ることができた機会であった。こういったことから『自分の位置の相対化』を個人としてではなく日本人として行うことができた、という点に面白味があり、有意義であったと思っている。
全体の感想 — アンナ・エフトゥシェンコ
私にとって、日露交流会プログラムって何でしょうかと聞かれたら、一言で言うと、私の寝ていた心を目覚まさせられたプログラムと答えるに違いありません。私は自分のことさえ理解できて、「あ。。。日本のことがそんなに好きだね」と分かりました。4 年間ぐらい日本語を一生懸命に勉強していたのに、残念ながら、日本のことあまり分かりませんでした。
日本人、受け入れ側は色々な遊びだけではなく、ディスカッションを行って、本当に楽しかったです。一番大事なのは、その間、お互いとのコミュニケーションということでした。どちらかというと、長い時間がたって、些細なことを忘れてしまうという恐れがあっても、お互いのことをいつでも忘れられません。それはありえないことというわけです。お互いに心、意見などの交換したりして、長い間ずっと一緒に歩いたり、ご飯を食べたり、ことわざ等の交換したりして、お互いの考え方に触れるチャンスを手に入れました。例えば、「ないものねだり」などという日常会話の表現をロシア語と日本語でお互いに言って、教えて、お互いの心をより詳しく理解できましたね。このように、小さいことを教えたりしながら、より全体的なことが分かりやすくしました。
このようなプログラムが多ければ多いほど、良いな。。。と思っていたばかりです。それは本当の本当の本当ですよね。
ビクトリヤ・ジュラブリョーバ
This year I took part in this program for the 2nd time and now can really say that it is really the best chance to get new friends to bring up your language, to know more about the country, which language you learn. I think that this year my staying in Japan was more serious, we discussed very important problems together, did sightseeing. But of course had time just to have fun.
It was my first visiting Japan and everything was new for me. Life have differs a lot from life in Russia, so we had to get used to it. Of course, two weeks is not enough to see everything, to go everywhere, but Japanese members had chosen the most interesting and famous places, so that we could make a very beautiful image of Tokyo and Japan.
今年で私はこのプログラムに 2 回目の参加となり、このプログラムは言語を上達させるための新しい友達を得ることができ、自分が学んでいる言語の国についてより知ることができる最高の機会であると、今本当に言うことができる。今年の私の日本での滞在はよりまじめであり、私たちはとても重要な問題を一緒に議論し、観光をしたと思う。しかしもちろんただ楽しい時間もあった。
今回私は初めて日本を訪れ、すべてが私にとって新しかった。生活はロシアでの生活とはとても異なるので私たちはそれに慣れなくてはならなかった。もちろん 2 週間はあらゆるものを見、あらゆるところへ行くには十分でなかったが、日本人メンバーたちが最も興味深く有名な場所を選んでくれたので、私たちは東京と日本のとても美しいイメージをつくることができた。
エフゲーニヤ・ポポバ
i really enjoyed this programm. it halps students to get accuainted with culture of Japan and Russia. you can enjoy not only different views bit also can see what the famalies like. also you have an ability to express your thoughts on differents topics during the discussions. so i hope that with help of this programm many students will visit countries and try to be a real russian or japanese
私はこのプログラムを本当に楽しみました。このプログラムによって学生たちは日本とロシアの文化の交流の一助となりました。異なる観点を楽しむことができただけでなく、家族がどのようであるかを見ることができました。またディスカッションの間、様々なトピックについての考えを表現する能力がありました。だからこのプログラムの助けによって多くの学生たちがそれぞれの国を訪れ、本当のロシア人、日本人になろうとすることを願います。
マリーナ・サジナ
二週間という短い間でしたが、日本に滞在することができて楽しかったです。同年代の学生のみなさんと毎日一緒に過ごすことで、日本人の学生の日常生活を垣間見ることができました。東京や、ほかにもいろいろな場所に連れていってもらえたことを嬉しく思います。特に印象に残ったのは、日光に行ったことです。日本のお寺わ初めて見て、とても感動しました。また、茶道体験では、浴衣を着ることができたのが、とても嬉しかったです。浴衣は自分の好きな赤色の浴衣を着れたので、とても嬉しかったです。日本の茶道にはいろいろなきまりがあって大変だとおもいました。日本のお茶は苦かったけれど、おいしかったです。
しかし、やはり私が一番気に入ったのは東京の街です。東京は私にとっては言葉では表現できないほど素晴らしいところでした。東京の建物や人々は、みんなとてもおしゃれで、ロシアとは違った魅力がありました。また、タワーの上から見る夜景はとても美しく、ただただ感動しました。この素晴らしい東京で素晴らしい仲間たちと毎日を過ごし、素晴らしい友達になれたことをとても嬉しく思います。
家に帰りたいのはやまやまですが、日本を去るのはとても寂しいです。また日本に来る機会があったらいいと思います。二週間ありがとうございました。
マリヤ・ハルリナ
Мне очерь понравилось участвовать в этой программе.Я нашла здесь очень много друзей, с которыми я надеюсь мы будем продолжать общаться дальше, увидела много красивых мест, больше узнала о японской культуре, улучишла язык. Считаю,что это очень интересная и полезная программа.Очень бы хотелось, что бы отношения между Японией и Россией были более тесные и лучшее.
私はこの企画に参加したことをとても気に入っている。私はここでとてもたくさんの友達を見つけた。彼らは私たちが今後も連絡を取ることを望んでいる友達だ。そして私はたくさん美しい場所を見て、日本文化をより知って、言葉も上達した。これはとてもおもしろくて役に立つ企画だと思う。日本とロシアの関係がより緊密で、良いものになることをとても望んでいる。
ナターシャ・セルピコバ
夏休みはやはり学生には一年間一幸せな時期なのではないかと思われている。私の今年の夏休みは一年間一幸せな時期と言うよりむしろ私の人生一幸せな時になったといえよう。なぜかというと、私は初めての日本の夏を楽しんだり、色々と面白い歴史的な所を見学したりした上に、数えきれないほどの友達ができた。皆に再会できる日を楽しみにしている。日本の日常生活を体験したり、日本人の若者の文化に触れたりして、あまりにも嬉しい。日本人の友達は私たちにこうした貴重な経験をさせてくれて、心から感謝している。どうもありがとうございました!日ロという学生交換企画が将来も続いてほしい。
訪日を終えて企画の感想 — マリヤ・オゴロドニコワ
とてもおもしろかったです。違う文化をもつ人々と話すことは役に立つと思います。しかし、ロシア語を勉強している日本人の学生には、もっとロシア語で話すことに挑戦してほしかったです。私たちロシア人にとって日本語では難しいときもあったからです。このプログラムで私は日本人のみんなのことを大好きになりました。日本では、私にとってたくさんのおもしろいことやめずらしいことがありました。ディスカッションの話題で北方領土について話し合ったことは興味深かったです。私は北方領土にたくさんの日本人が住んでいるということを知らなかったです。その他にもディスカッションではたくさん新しい発見がありました。驚いたことは、ゴミが少ないことです。ロシアではゴミ箱はたくさんあって、ゴミは何でも一緒に捨てますが、日本ではゴミを分別して捨てます。そのような時はとても驚きました。そして嬉しくなることもたくさんありました。私は日本人はいつも早起きだと思っていました。私はよく寝坊しますから、日本に来る前に早く起きれるかどうかをとても心配していました。しかし、日本人も実は遅くまで寝ることが好きであると分かってとても嬉しくなりました。このようなプログラムを企画してくれて本当にありがとうございました。
訪日 — アナスタシヤ・シュストバ
日本に初めて来てるのに、子供の時からずっと行きたかったんです。この日ロ交流会におかげで日本来くることができて、とてもうれしいですよ。
このプログラムのおかげで色んな面白いことを知りました。最初から家で日本人の女の子は泊まったで、その頃たくさん珍しくて面白いことを分かりました。例えば、文化の違うところとか、少し、でも日本の普通の生活の部分とか知りました。
そして、今年、日本に行けることができました。そんなにたくさんいい思い出をもらうと思いませんでした。日本の有名なところに行ったり、そんなに日本のきれいな自然を見たり、何でもきれいでした!
日本の文化にももっとたくさん知りました。「歌舞伎」の芝居を見られて、とてもすばらしいでした。
たくさん色んな人と話し出して、友達になってうれしいです!!
そのプログラムは二つの別の世界にある国々にもっとお互いのことを分かって助けてあげたプログラムだと思います。
それはステキですね!
エレーナ・スホヴェエワ

2005 年度訪ロのメンバーのスホヴェエワ・エレーナです。
本格的に今年のプログラムには参加していないが、東京に留学していますので今年の参加者の皆さんと見学に行ったりしました。
2006 年度の訪日も少し出る機会があり、その経験も踏まえて日ロは徐々に発達できていると思いました。幹事の皆さんを始め、参加者の一人一人の努力のおかげで非常に内容深く、多元的に役に立つプログラムになったと思います。勉強系と観光系の事業をうまく組み合わせられたおかげでロシア人の参加者の皆さんが日本の文化等を十分知り、様々な体験ができ、満足一杯で帰りました。
また、ディスカッションの流れや構成や内容をはやめに細かく考え、とても活発な討議ができました。テーマも緊急的一方、興味深いテーマだったので、両側の学生達が意見を延びたり自分にとって新しい情報を獲得したりできたと思います。
次の日ロの世代は今年の訪日の経験を参考にすればいいと考えています。