オンライン報告書 - 2007 年訪ロ企画 - ディスカッション
テーマ「メディア」
【はじめに】
文責:E.S
ロシアでの情報公開はオープンになってきているというが、実際のところ日本と比べてどうなのか。一昨年扱ったテーマ「インターネット」の結果が好評だったので、今回はもう少し範囲を広げて「メディア」について話し合ってみたい、と思いこのテーマに決定した。さらにインターネットは発展がめざましいメディアであるから、一昨年と結果を比較してみたいとも思っている。
【レジメ】
メディアの種類
- インターネット、テレビやラジオ、新聞 、雑誌など
- ロシアには言論統制は無くなった
- ロシアで情報を得るための伝達媒体が増えた。
インターネット
- 外国からロシア国内へ様々なジャンルの情報が発信される
- ロシア・インターネットの世界では日本文化が大人気。
- ロシアの日本語サイトはたくさんの日本紹介写真を乗せるなど工夫されている。
- よく知られているのは電気の街アキハバラ、その他アサクサ、ギンザ、シブヤ、シンジュクなど。
- 日本の食文化「スシ特集」もある。ロシアでも寿司はブーム。
- 俳句や連歌、俳文を集めたサイトではロシア語で書かれた三行詩や連歌を楽しめる。
- ほかにも合気道や日本車のサイト、日本のアニメとマンガのためのサイトなど
- マニアックな知識が得られる。ロシアでも日本マンガ・マニアが人気。
- 昔は仲間との間でのみ語られていたアネクドートがインターネットでも読める。
- 両国においてインターネットでは、ブログなど個人サイトも多く皆思い思いにつづっている。
テレビ
- ニュース番組やドキュメンタリー番組も増えた
- ニュースや報道番組は短めのものが多い
- テレビ番組は娯楽ものが多い。
- 政府や政治家は経済界に強い影響力を持つので、民間テレビ局などは圧力に負け閉鎖することがある。
- 中立な報道を知るために外国メディアでロシア語・英語によりニュースを見聞きする人もいる。
- 「テレビは娯楽として」「ニュースはラジオで」という人もいる
- 政治・経済の話題は、どこを見聞きしてもロシアメディアは同じという意見もある。
- ニュースは何かあったときだけ聞くという人もいる。
- 有能なロシアのジャーナリストが外国メディアへ渡り活躍しようとする。
情報操作について考える
- 日本やアメリカやなど自由主義諸国では、政府だけでなく、情報操作を様々な場面で行える環境にある
- 外国の影響を受けたエージェント、独自の目的を有する政治・宗教団体、非政府組織、NGO、個人など
やらせ報道
- マスメディアやその支援者に都合の悪い事実を報道しない
- 誘導的な質問をした後の回答のみを報道
- インタビューの一部を編集で切り貼りして、発言者の意図とは異なる趣旨の内容にして報道
- アンケート対象の意図的な絞り込み、自由記述型にすべき回答欄を故意に選択型にして結果を操作する
日本の「記者クラブ」を通じた情報操作
- 日本における記者会見は記者クラブ加盟マスメディアの出席しか認められていないことが多い(例:省庁・地方公共団体・警察など)
- 発表側に批判的な報道を控えるようになる
- 記者が与えられた情報の確認を怠っている場合がある
- 例:新聞記者が正しい情報かどうか検討ができないように記者会見の時間を調節することも行われている。
リャザン編
【まとめ】
文責:H.O
・携帯やパソコンでのメールにおけるロシア語をキリル文字ではなくローマ字で書くことが多い。ロシア人にとっても読みにくいことがある
・日本の伝統芸能やロシアの演劇はメディアやデジタル技術の発達によって廃れる可能性はあるか。
能や狂言など日本の伝統芸能は日本人にとってあまり身近ではないので、デジタル保存化によってより身近なものへ移行させると良い。
ロシアの演劇やバレエなど直接見に行く出し物の人気が落ちる可能性はあるかもしれないが、ロシアは芸術に力を入れており、ロシア人にとってはまだまだ身近なものである。
・メディアがこどもに及ぼす影響
ひとつの娯楽として楽しむなら、問題はない
教育的な番組はこどもに良い影響を与えるので積極的に取り入れるべき
日本の最近の映画やゲームなどには多くの暴力シーンが含まれている。 そのような映像が発達途中のこども影響するのではないか
~こどもへの悪影響~
暴力番組を見ることで他人に対する暴力が増える可能性がある
暴力の犠牲者になることへの恐怖心をあおる。
他人がふるう暴力に対して無関心になる
~対策~
メディアを効果的に用いて、暴力反対のメッセージをメディアで訴えるなどして、こどもの暴力とメディア暴力の問題を解決していくべきである。
【感想】
H.O
インターネットなどの媒体の発展はめざましく、「鉄のカーテン」の向こう側といったイメージはすでに遠く昔のものになっていると感じました。
今や両国の学生がインターネットを通じ、動画と音声で自由に語り合うさえ可能になっています。日本とロシアは時差が5時間程度とあまり大きくないため、リアルタイムで会話することも難しいことではありません。私たちもぜひこのようなシステムを利用していきたいです。
ロシアで進行しているメディア革命のスピードは速く、日本社会との距離もぐんぐん近づいていると感じました。「ロシアは近くて遠い国」ではなくなる日も近いと希望します。
テレビ番組においてニュースより娯楽ものが圧倒的に多いことなど、政治に左右されない報道の自由や倫理という側面では、民主化がされきっていない部分があるのではないかと感じました。ロシアは芸術のすばらしいさ、繊細さに対して、ロシア人の生活や心意気の力強さ、ダイナミックさのギャップが面白く感じました。
また、メディアは青少年の暴力や攻撃的な態度に対しても強く影響を与えています。
テレビやゲーム、インターネットのサイトなど、こどもの手の届く範囲のものを親が把握しコントロールする必要があります。わたしたちが親の立場になったら、こどもを守る義務があると実感しました。
ノヴォシビルスク編
【まとめ】
文責:Y.S
デジタルとアナログ
Ex)メールと手紙
メール視点
メリット
- 時間の短縮
- 資源の無駄遣いがない
- 経費削減
デメリット
- 文語体・丁寧語・文法・漢字の書き方(日本)などを忘れる =手早く会話体で書くため
- ロシア語力の低下(ロシア)=携帯では文字数毎に高くなり、キリル文字よりローマ文字のほうが短くなるので、ローマ文字多用のため
- 直接他者との交流が少なくなっている
インターネットのデメリット
- 自殺サイトなどによる殺人or集団自殺
- ネット中毒
最近の主流のメディアの1つであるインターネット
体制の違い
ロシア
・ 一時間 昼 20р~25р 夜のほうが安い
・ 一ヶ月 ex)230р+情報料(ノヴォシビルスク)
・ 一ヶ月 500р~1000р 定額(ノヴォシビルスク)
・ 一ヶ月 200р(モスクワ)
※ 定額は一部の先進都市のみ
・ 携帯を使う。携帯と一緒に払う
・ ネットカフェ ex)30р/h
※ 1р=約5円
日本
・ 一時間 100円~200円
・ 一ヶ月 2000円~6000円
・ ネットカフェ ex)400円/h
体制にはあまり違いはない
ロシア視点
- 定額制は広く普及しておらず、中心都市以外だと値段が高い、もしくは定額ができない
- ネットはモスクワ経由なので、遠くへ離れれば離れるほど値段が上昇する
- ネット速度が日本より遅い
- 著作権があまり厳しくなく、ネットで映画・本・プログラム・音楽などなんでも無料でダウンロード可能
- ブログはまだ発展途中
【感想】
デジタルとアナログ、そしてインターネットというテーマに絞って今回は議論を行いました。デジタルとアナログではそれぞれメリットとデメリットについて話し合いましたが、学生ならではの意見が出たのではないかと思います。デジタルは非常に便利ですが、そればかり多用しているとマイナスになるということでした。デジタルとアナログの両立をどのようにしていくかきちんと一人一人考え、実践していくことが大切だと感じました。
また、ネットについて、意外にロシアで普及していることに驚きました。日本よりも規制が甘く、大体なんでも無料ダウンロード可能というところは良いのか悪いのかは一概には言えませんが、情報が大量に入ってくるという面ではいいことなのではないかと思いました。ロシアでは情報の規制が厳しいと思い込んでいたのですが、ネットという手段を得、海外のものでもアクセスが可能なので、規制などあってないものだと安心しました。様々な情報がある中で、見たものそのものを鵜呑みにするのではなく、自分で考え情報を取捨選択していくことが大事であると感じました。(Y.S)