オンライン報告書 - 2007 年訪ロ企画 - ディスカッション

テーマ「学生生活」

はじめに

文責:A.Y

言うまでもなく私たち日ロのメンバーは全員が学生です。お互いの国の「学生生活」について話し合うことは、お互いのことを知るのには不可欠なことだと思いました。また、学生である私たちに一番身近なテーマなので、当事者意識を高く持って話し合うことができるでしょう。ロシアの学生はどのような生活をしているのでしょうか?気になります。最後に、学生生活の締め括りとなるであろう就職活動についても話し合えたらいいと思います。

レジュメ

  1. The problem of students' life : 問題点
    What kind of problems do you have in students' life?
    現在の学生生活にはどのような問題点があると思いますか?
  2. School Fee : 学費
    How much do you pay for School Fee? Do you think it's expensive?
    あなたは学費をいくら払っていますか?学費は高いと思いますか?
  3. Faculty and Department : 学部学科の種類
    What kind of Faculties and Departments does your university have?
    あなたの大学にはどのような学部学科がありますか?
  4. Job Hunting : 就職活動
    The Flow of Job Hunting in Japan.
    日本の就職活動の流れについて。
  5. How to spend time after classes and School Events : 学校行事と放課後の過ごし方
    How do you spend time after classes? Does your school have any special events?
    放課後はどのように過ごしていますか?何か特別な学校行事がありますか?

リャザン編

【まとめ】 文責:Y・U

問題点

  • 時間割...体育の授業が朝8時から週二回1時間半行なわれ、午後2時半から外国語の授業が行なわれるという時間割は、空き時間が長すぎて不便。(ロ)
  • 食堂...13時に閉店してしまうため、夜に授業がある学生は安い食堂が利用出来ない。(ロ)
  • 奨学金...奨学金だけでは生活出来ない。優秀な学生は一ヶ月800ルーブル...9月から1000ルーブル、あまり優秀でない学生はマイナス100ルーブル、奨学金を貰えない学生もいる。(ロ)
  • 寮...セントラルヒーティングが良くない。建物が古い。お湯もエアコンもない。(ロ)
  • 休憩時間...建物と建物の移動があるにも関わらず休憩時間が10分しかない。昼食を持って来ても食べる暇がない。(ロ)
  • 学費が高い(ロ・日)
  • 大学で学んだことを就職に活かしにくい(日)
  • 学生に学ぶ意欲がない(日)

学費

● リャザン(リャザン国立大学)
5年間:¥260,000 (平均)

※ロシアでは普通、理系より文系の授業料の方が高い

● 日本(平均)
・国立大学
入学金 : ¥282,000
授業料 : ¥535,800×4年=¥2143,200
合計 : ¥2,425,200

・私立大学
入学金 : ¥263,278(文系)、¥282,278(理系)
授業料 : ¥707,740×4年=¥2,830,960(文系)、¥981,571×4年=¥3,926,284(理系)
合計 : ¥3,094,049(文系)、¥4,208,562(理系)

・私大医学部
入学金 : ¥891,249
授業料 : ¥2,998,250×6年=¥17,989,500
合計 : ¥18,880,749

学部学科

● ロシア
教育、法律、文学、理学、歴史、体育、国際、環境、外国語、社会学、哲学、経済学、宗教など

● 日本(参考:東京大学)
法、経済、文学、工学、農学、薬学、理学、医学など

学校行事

  • 夏休みには80キロ離れた場所でサマーキャンプ(40年以上前)
  • 1月25日...学生の日(タチヤーナの日...タチヤーナという女性が学生皆の保護者であると考えられている)
  • 男の子のミスコンがある(知性・ユーモアも必要。優勝者には海外旅行)
  • エセーニンの大学と名付けられている(エセーニンの春という芸術祭がある)

ノヴォシビルスク編

【まとめ】 文責:Y・U

学費

● ノヴォシビルスク ... 30000~60000ルーブル

  • 外国語・ビジネス・東洋学科は学費が高い、高くなっている
  • 無料の学部も存在するが、年々減って来ている
  • 入学金はある大学とない大学があるが、入試の点数が足りない時に入学金を払うことがある(15点が合格点、1点につき10%支払う)
  • 夜間学部の学費は昼間の2分の1くらい

就職

● 日本の就職活動の流れ
自己分析...自己を正しく把握(3年生の6~10月)
業界・企業研究...幅広く情報収集・研究(10月頃~)
エントリー...資料請求・エントリーシート(エントリー:10月~、ES:2月頃~)
OB・OG訪問...就職希望先の情報収集(~2、3月頃)
会社説明会に参加(2、3月)採用試験...面接・筆記試験(4月~)
内々定(4月~)

● ノヴォシビルスクの就職事情

  • 東洋学科の卒業後...車の部品の会社に就職、または日本語教師になる(レーナの学年では13人中2人が日本語に関係する仕事に就いた)
  • 日本語を専門に勉強している学生は多いのにも関わらず(ノヴォシ)日本語を使える会社が少ない
  • ロシアの履歴書(エントリーシート)...学歴(大学以降)、免許証の有無、どうしてこの会社を選んだか、出張は大丈夫か、他の会社の方が給料高いが大丈夫か、昇進が必要かなどを記入
  • 内々定を貰っていても他の会社を受けることはある

放課後の過ごし方

スケジュール...8時半から16時(スターシャ)、18時(マキシム)、21時まで授業があることも

アルバイト...ウエイトレスになるためのサービスの試験がある

感想

S.U

「学生生活」というテーマは、私たち現役学生にとって最も身近なテーマで、日露の学生生活の違いを比べることは大変興味深いものでした。また、就職活動を終えたばかりの私はロシアにおける就職活動のやり方や就職状況に対する関心も高かったため、そう言った点でも面白く、学ぶことの多いディスカッションになったと思います。

リャザン、ノヴォシビルスクどちらの学生と話していても、日本への関心の高さがひしひしと伝わって来ましたし、彼女達の日本語能力の高さには大変驚かされました。それにも関わらずロシアにおいて日本語を使った仕事を探すことが非常に困難であること、せっかくの能力を生かす場があまりにも少なすぎることが残念でなりません。

学生生活、就職事情どちらもこれから変化していくことを考えると、数年後にまた話し合いたいと思えるようなテーマであり、ディスカッションであったと思います。

吉田 歩美

ディスカッションとして、とても面白い内容だったと思います。同じ大学生と言っても、日本人とロシア人では生活が全然違っていました。まず、大学の授業が始まる時間から違います。これは気候の違いのせいでもあるのでしょうが、ロシア人は活動を開始する時間が遅く、そのぶん夜遅くまで授業があったりアルバイトをしたりしていることに驚きました。また、ロシアの大学生はとても忙しそうで、授業と授業の間に休憩する暇もなく、お昼ごはんも食べられないというのは日本の大学生と大分違います。日本の大学では自主性が重んじられているので、私たちは楽な生活をしてしまいがちです。毎日熱心に勉強しているロシア人学生の話を聞いていると、見習わないといけないなぁと思わされることが多々ありました。

総評

文責:吉田 歩美

レジュメにある質問に交互に答えていくという形でディスカッションを行いました。

リャザンとノヴォシビルスクの両方で感じたのは、ロシアの大学生は学校の授業が大変忙しそうだということでした。それに比べ、日本の大学生は学部にもよると思いますが、それほど忙しくはありません。しかし就職活動となると逆で、日本の大学生はまだ最終学年の4年生になる前から忙しく就職先を探します。ロシアでも就活の流れは日本とあまり異なりませんが、学生の内から始めることは普通ではないようです

その他にもロシアでは理系より文系の方が授業料が高いということや、かかえている問題点など違う点が多く興味深かった。