オンライン報告書 - 2002 年訪日企画 - 訪日を終えて
また会う日まで
東京外国語大学 1 年 T. I.
企画が始まる前までは、「言葉どうしよう」とか「仲良くなれるかな」とか色々考えていた。しかし企画がスタートすると、目の前目の前に迫ってくることで頭がいっぱい。体も同様にいっぱいいっぱい。先のことなど考える余裕もなかった。そのせいだろうか、訪日企画が終わって一週間程しか経っていないのに、思い出はなんだかぼんやりとしたものになってしまっている。もちろん、忘れてしまったわけではない。はっきりと様々な出来事を覚えている。しかし、頭の中ではぼんやりとした像を結ぶだけなのだ。
今回の企画を通して感じたこと、わかったことがある。一つに、自分は日本人で、やってきたみんなはロシア人であるということ。これは随所で痛いほど(時には心地よくも)感じた。普段私たちは日本人であることを意識していない。当り前である。だって周りがみんな日本人なのだから。だが、訪日でロシア人と接することで、自分には日本人的思考・性格が染みついているとはっきりと自覚した。と同時に、彼女らもやっぱりロシア人なのだなというところを見せて(見せつけて)くれた。もう一つは、私はロシアを間違いなく愛しているということ。私はこの会に入る前から愛露人だった。だが今回こうしてロシア人と実際に近くで接することによって、その気持ちはますます強くなった。
最後に、出会いというものは人生の中で最高の幸せであり喜びだと思う。ただ、出会った瞬間にふと虚しくも思ってしまう。それは、出会いには必ず別れがあるから。だが私は今回の別れを永遠のものだとは思いたくない。また再会できる日を待っている・・・
我が素晴らしき日ロ生活
慶應義塾大学 4 年 Y. S.
早いもので、私が日ロに参加してもう 3 年。最初の年にはロシア人と接するのもホームステイを受け入れるのも、何もかもが初めてで、みんなが帰国した後に私に残ったのは「もっとああすればよかった」「こうすればよかった」という後悔と反省がほとんどだった。
翌年、日ロ参加 2 年目で迎えた訪ロ。私にとっては観光で行ったのに続いて 2 度目のロシア。とはいえ、3 週間半もの長期滞在するのも、ロシア人の家庭で生活するのも、そしてロシア語&日本語ペラペラなガイドさんなしで生活するのももちろん初めて。期待でいっぱいのドキドキした気持ちで毎日を過ごしていたが、1 年目の反省を思い出して自らロシア人に積極的にアタック! 「もっと語学力があれば、家族とも、よりたくさんコミュニケーションを取ることができたのに・・・」等の反省は尽きないものの、前年の訪日の時とは比べものにならないほどロシア人と仲良くなることができて、とても充実した楽しい思い出をたくさん作ることができた旅だった。
そしていよいよ今年の訪日企画! 過去 2 年間の反省を生かして、私の日ロ生活における最後にして最高の企画にしてやろう、という思いで臨んだ。
まず気をつけたのは、去年と同じく自分からロシア人に積極的に話しかけること。相手の日本語理解度によって尻込みしてしまうこともしばしばでそこは反省すべき点だったが、ロシア人と一緒にいる時にはなるべく日本人同士ではなくロシア人も交えて話していたつもりだ。
次にスケジュール管理。私は我が家にステイしていたナターシャを、ロシアメンバーの中で一番色々な所に連れて行きたいという野望を密かに抱いていた。そしてそのためにはその日に行く場所をしっかり決めておき、最短の移動距離で疲れ過ぎずに動くことが重要だと考え、私は毎日みっちりとスケジュールを立てていた。結果として予定通り行かないことも多々あったし、ナターシャには疲れていたのに無理をさせてしまったこともあったと思うが、最終的には彼女も満足してくれ、私もそれを見てとても嬉しかった。
他にも気をつけていたことはたくさんあるが、中でも注力していたのはこの 2 点だった。そしてその成果と素敵な日ロの仲間たちのおかげで、私は今までで最も思い出に残る最高の企画を終えることができたと思う。様々なロシアメンバーと色々なことを話し、ナターシャと一緒に毎日たくさんの場所へ出掛け充実した日々を過ごした。そして何より日本人メンバーが団結して一つの目標に向かい、その目標を見事に達成できたことが、大きな充実感や満足感を私に与えてくれた。

企画中は様々な問題が持ち上がったりしたが、それらを無事乗り越え企画を成功に導くことができたのは、日本人メンバー同士の強固な絆のおかげだったのではないだろうか。私は日ロ生活において、ロシアの素晴らしさを始めとして国際交流の重要性や独自の視野に固執することなく様々な側面から物事を見ることの必要性など数え切れないくらい多くのことを学んできた。
だが、私にとって一番の宝物はここで出会えた仲間たちだと思う。ひょんなことからロシアに興味を持った面々が会に集い、個性をぶつける。そんな貴重な時間を日ロは私に与えてくれた。私の人生の中ではまだ 7 分の 1 しか日ロに関わった時間はないけれど、ここで学んだことはこれからもずっとずっと私の中に生きていくはずだ。