オンライン報告書 - 2001 年 訪ロ企画 - 訪ロを終えて

ロシア万歳

国際基督教大学 3 年 Y. Y

今回の訪ロ中、私は本当に Lucky 続きだった。様々な部分で自分が恵まれていたことを何度も強く感じた。まずは、日ロの存在を知り、訪ロに参加できたこと。まさか、自分がロシアに行くなんて、イギリスから日本に帰ってきたばかりの 4 月には思ってもみなかった。大学に貼ってあった、たった 1 枚の頼りない日ロの案内の紙に気づかなければ、ロシアと知り合うことはなかったのだ。

次に健康面。日本にいた 7 月は夏バテ気味で、気分も鬱々としていたのに、ロシアでは一転して、自分でも驚くほど毎日元気だった。何よりも、体調を崩さなかったのが一番ありがたかった。そして、ホームステイを受け入れてくれた家族は、リャザン、ノボシどちらとも、本当に素晴らしく、あたたかい人達だった。この人達に出会えたことだけでも、私は相当な幸せ者だとはっきり言える。

私は今回でホームステイは 3 回目で、前の 2 回は英語を話す家族のところに泊まらせてもらった。今回は、私が全く話すことのできないロシア語が第 1 言語の家族だったのにもかかわらず、断然楽しかった (もちろんマーシャとアントンが通訳してくれたからだけど)。少しでもホストファミリーとたくさん話がしたくて、必死でロシア語の単語やフレーズを覚えた。覚えたての単語をたどたどしく使うと、どちらのホストファミリーも大変喜んでくれた。

コミュニケーションというものは、こういうふうに生まれていくものなのだと、改めて実感した。「何かを伝えたい、分かち合いたい」という強い気持ちがあれば、言葉は自然に後からついてくるものなんだって。もともと、昔は言葉なんてなかったんだから、当たり前のことなのかもしれないけど。

ロシアにいる間は、毎日不思議なくらい、何もかもが楽しかった。魔法がかかってるみたいだった。私は外国に行くと、なんだか日本での日常のしがらみのようなものから開放された気がして、すごく自由で開放的な気分になる。「旅の恥はかきすて」、まさにそれだ。私のことを何も知らない環境というのは、私にとっては、いい意味で、普段の自分から脱皮できるチャンスなのだ。今回は特にそれが強かったようで、私自身のとても良い充電期間になった。

魔法が解けて普段の生活に戻ってしまった今、ロシアにいるみんながとても恋しい。ロシアの学生を見ていて学んだこともたくさんあった。一回り成長とまでは行かなくても、この訪ロで確実に私の中で何か変わったものがあると信じている。それが、これからの私にプラスに働くということも。

ロシアという国が、これから私の中でどういう位置付けにおさまるのか、まだわからないが、以前とは明らかに違った重量感をもって私の中に存在している。ロシアに行く前の決意表明で言った通り、ロシアという国は私にとって全く未知の国だったのだ。それが今では、こんなに親しみを感じる国に変身した。たった 3 週間で。

新聞を読んでいても、ロシアに関する記事に目が止まるようになった。この変わり様には私もびっくりだ。その理由としてすぐ頭に浮かんでくるのは、この夏にロシアで出会った人たち。本当に魅力的な人が多かった。私はすっかり魅了されてしまった。もちろん、自分と相容れない考えや行動も多々あったが、それは文化や個人の価値観の違いに過ぎない。逆に、これほど文化の違う国であるのに、ロシア人の学生達と、ここまで仲良くなれたことこそ驚きだった。

本当に嬉しかった。いい刺激をたくさんもらった。一緒いるだけで、パワーをもらった。みんなが持っていた素敵な空気のおかげで、こんなに今回の訪ロが満喫できたし、歴史を習ったり、ニュースを聞いたりして見えてくるロシアとは違うロシア像が私の中に築けたのだと思う。

人の出会いは一期一会と言うが、こんな素晴らしい出会いを、これっきりにしておくなんて勿体無いこと、私には考えられない。私は昔から別れというものが苦手なのだ。得意な人なんてそうはいないだろうけど。この夏を忘れるなんてことはありえない。他のみんなも同じ気持ちであることを願います。「出会いは別れの始まり」ではなくて、「別れは出会いの始まり」、何らかの形でみんなと、いつかまたどこかで会えますように。

最後に、お世話になったマーシャ、アントンの家族、リャザンとノヴォシビルスクの学生達、訪ロ団のメンバー、そして、この日ロ学生交流会に関わっている全ての人に、心からの感謝をささげたい。ありがとうございました。